p4c(=philosophy for children)スケッチ

p4c(=philosophy for children こどものための哲学)に取り組む「アトリエ はちみつ堂」の活動を通じて考えたことを記録していきます。

手紙

p4cをした子どもに向けて、手紙を用意した。その日に話した内容の振り返りに加えて、会話を思い出しながら自分が思いついた問いを書いた。

 

子どもとの関わりは、月に1回か2回、1時間程度の時間を一緒に過ごすくらいだ。限られた時間の中でできることは限られている。時間が限られているという気持ちから、慌てて色々と詰め込んだ内容にしてしまう。

 

もっと緊張感のない形でp4cをやりたい、と思い始めている。そしてそう思い始めたのは、親に対するぼく自身の緊張が和らいできたからかな、と思う。

 

p4cをするときは、親が一緒に参加しても、横で見ていても、送り迎えだけでも、自由にしてもらうようにしている。家庭によって、子どもとの距離感はさまざまだからだ。

 

しかし、やはり近くに親がいると「お金をいただいているのだから」、「役に立つことをしないと」と色々と考えてしまう。根っこにあるのは、認められないといけない、という気持ちだと思う。

 

子ども向けの手紙は、前から考えていた。けれど、手紙は子どもだけでなく、親の目にも触れるので、書くときはどうしてもそれが頭に浮かぶ。いったん浮かぶと、手紙の体裁ばかりが整ってしまう。だから止めていた。

 

手紙を書けるようになったのは嬉しいことだが、書いた手紙へのリアクションは、「よくわからない」、「読めない漢字が多い」、「問いが難しすぎる」というものだった。

 

ひとつできるようになると、次にできないことがでてくる。やるべきことが見つかった、と嬉しくなる。