p4c(=philosophy for children)スケッチ

p4c(=philosophy for children こどものための哲学)に取り組む「アトリエ はちみつ堂」の活動を通じて考えたことを記録していきます。

歩く

妻と石橋から万博公園まで歩いた。歩くときは、自分の足の裏の感覚を確かめながら歩くようにしている。最近、歩き方が変だと指摘されるまで全く気付いていなかったが、自分の歩き方には強い癖があると知った。20数年間、無意識に歩いて作り上げたパターンを変えるのは容易ではない。歩き始めは、踵の裏、母指球、指など色々と意識するポイントを変えて観察するようにしているが、10分もしないうちにぼーっと歩いている。また少し意識を足に戻す。

 
意識を向けたり外れたりと繰り返しをしていると、結局何も考えずに歩いているのと変わらず、意味のないことをしているのかもしれないと思い始める。そんな考えを浮かべながらも歩いていると目的地が近づいてくる。歩き方が変であろうがなかろうが歩くと前に進むのは当たり前だが、それなりの距離を自分が進んできたことには達成感がある。歩く楽しさは1つではないのだと思う。
 
 
万博ではお世話になっている人がイベント出店していると聞いていて、会いにいくつもりだったが実際は会場が別の場所だった。近くの住宅公園でのイベントだったが、結局万博に入場してイベントの参加費も払い、探し回った後に気づいた。無駄金とはまさにこのことで、正当化する理由をつけようもなく落ち込む。
 
 
その後、無事その人が出店している場所に辿り着き、新商品のボトル入りアイスコーヒーを購入した。近くにあった、少し寂れたテーマパークでよく見る白い椅子に座って、試飲用の小さなカップに入れてもらったコーヒーを飲む。少しずつ気分が戻ってくる。
 
 
帰ってから、コンビニで購入した少し高めの入浴剤を入れた湯船につかる。足を伸ばしたり縮めたりして筋肉をほぐしていると、気持ちの良い疲労感がある。湯上りの気分も普段とは違った心地良さがある。これもまた、歩く楽しさの1つだと思う。