p4c(=philosophy for children)スケッチ

p4c(=philosophy for children こどものための哲学)に取り組む「アトリエ はちみつ堂」の活動を通じて考えたことを記録していきます。

懇親会から

昨晩、合気道でお世話になっている人たちを教室に招いて懇親会をした。石橋に戻ってきてから4年、昨日を迎えるまでに思った以上に時間がかかった。


その間、公民館やカフェ、友人と借りた物件、そして自宅、と場所を移ってきた。活動の内容も変わった。変化のタイミングごとに、その時々では最良の判断をしていると思っている。そのためそれぞれのタイミングで先生たちを呼ぼうとするが、準備をしているうちに色々な事情が重なって断念してしまう。その繰り返しだった。事情というのは、仕事の忙しさや体調、気分の問題といった大したものではなかった。


それまでやっていなかったことに取り組む時には、それなりのエネルギーがいる。意識しなくても、ふっとそのエネルギーが湧いてくる時がある。合気道を始めようと思ったときがそうだった。大学4年生の時、偶然まとまった時間がとれるようになり、自然と稽古場に足が向かった。見学をしたその日のうちに入門を決めていた。


一方で、前々からやろうと思っていたり、自分には必要だ、やるべきだと意気込んでいる事ほど取り組めない。手をつけられたとしても、続かなかったり途中で終わってしまう。義務感はかえって体が動くのを妨げてしまい、動けない自分に対する後ろめたさを助長するだけになる場合が多い。


できることはできるし、できないことはできない。今振り返ると、昨日を迎えるまでにかかった時間は長くも短くもなく、自分と周りの用意が整うために必要な時間だったと思う。


しかし、1年前の自分に「今の君にはできないことをやろうとしている」と言ったとしても、受け入れられないだろう。いつの自分にとっても、”今”がベストなタイミングだと思っていた。気負いや焦り、不安がそう思わせるのだと他人には感じられても、本人はそう思ってはいない。少しでも深呼吸をして、自分自身の状態に目を向ければ気づくことはあるだろうが、それができない。